とある公爵令嬢の華麗なる遊戯〜私、絶対に婚約破棄してみせます〜
「…あ。ミリアム、ゴメン。探しに行こうとしてたんだけど…」
苦笑いを浮かべつつ、彼女にそう声をかけた。
一瞬、目を丸くしたミリアは、視線を私、アン、ハロルドにそれぞれ移すと。
「ちょっと…これ、どういう状況なの?あの女の人はさっき絡まれてた人よね…?」
私に近づき、耳元でそう言い放つ。
そりゃ、急に来たミリアの立場じゃわけわからないよね。
「えっと…」
けど、私も彼女にこの状況をどう上手く説明しようかと悩みつい口籠ってしまった。
すると。
「あなた、フロイドのお友達…?はじめまして、私はアン。そしてこっちは兄のハロルドよ」
そう言って、アンはフワリと柔らかい笑みを浮べる。
「じつはね、フロイドを街の騎士団に勧誘してたところなの。あなたもお友達なら彼の剣術の腕前は知ってるでしょ?私もさっき助けてもらっちゃって…だからぜひ、加入してもらいたいなって」
「フロイドを騎士団に…?」