BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに

4.

 無事、呪いが解けたジーニアであるが、正式にクラレンスの婚約者となっていた。
 つつがなく手続きは行われており、国王も王妃もジーニアを快く受け入れてくれた。むしろ、あのときのクラレンスを、身体を張って助けてくれた彼女に感謝の気持ちを示していた。
 そしてジーニアの父親が元第一騎士隊の隊長の彼であったと思い出せば、「納得、納得」と頷いているのだった。

 そうやってジーニアの周囲も少々騒がしくなっていたが、やっと落ち着き始めた頃。

 クラレンスのはからいでヘレナと会うことができた。クラレンスはただ単純にジーニアに喜んでもらいたいという気持ちがあっただけ。

「あぁ、ジーン」
 ジーニアの姿を見た途端、黒の騎士服に身を包んだヘレナがぎゅっと抱きついてきた。

「苦しいわ、ヘレナ」

「ジーンが無事で良かったわ。それに、今では立派にクラレンス様の婚約者様だし」

「もう。やめてよ」

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