BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに
 ジーニアは両手で頭を抱え込んだ。
 あの六人中の四人の相手が決まっている。そこに巻き込まれてしまったのは不本意ではあるが。

「ちょ、ちょっと待って。まだジュード様とミックが残っているわ」

 考えを整理するかのように、静かにジーニアは言葉を吐き出した。

「そう。そうなのよ。それも聞いて、ジーン。ジュード様って既婚者だったのよ。ほら、本編ではそういったことに全然触れてなかったでしょう?」

 ――なんなの、その裏設定! そしてなんなの、ヘレナの情報網。どこから仕入れてきているの?

「どこからその情報を仕入れてきているの、という顔をしているわね」

 ヘレナは勝ち誇った笑みを浮かべ、二個目のワッフルに手を出した。

「これ、美味しいわね」

「あ、うん。そうなの。美味しいの。やはり王宮料理人というだけあって、お菓子も上手なのよ。ってそんなことは、どうでもいい。はやく、ジュード様とミックについて教えてよ」

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