BでLなゲームに転生したモブ令嬢のはずなのに
 だが、ジーニアとしては、クラレンスも無事であったし自分の命も助かったから、面倒くさいことには足を突っ込みたくないという気持ちの方が大きかった。それでも、あのまま真犯人を野放しにしておいて、またクラレンスの命が狙われるのも避けたい。そして、それに巻き込まれるのはもっと避けたいと思っているジーニア。
 とのことで、彼女は呪詛返しに協力した。

『犯人にどのような呪いを望む?』

 ジュードに尋ねられ、ジーニアは悩んだ。別に、犯人の命を奪って欲しいとは思っていない。犯人が犯人とわかり、きちんと罪を認め、悔い改めてくれればいいと思っていた。

『そうですね……。本当は格好よく「爆ぜろ」と言いたいところですが。「禿げろ」でお願いします』

 そんなジュードとのやり取りもあり、ジーニアは犯人の頭髪が寂しくなることを望んだ。ただ、この呪い。人によっては大してダメージを受けない場合もある。むしろ、それが似合ってしまう場合だ。なので、できれば落ち武者風を望んだ。
 犯人も徐々に頭髪が寂しくなれば焦ってくるだろうし、それによってこちらも犯人を見つけることができるだろうと思っていた。

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