悪役令嬢のはずなのに!?〜いつのまにか溺愛ルートに入ってたみたいです〜
幼少期編:続

突然の病

「んん・・」

身体中が痛く
喉はひりつき胃は重たい。

目を開けようとするが
張り付く目脂にうまく開かない。

「うっ・・」

目を擦ろうと手を動かそうとするが
重くてなかなか思うようにいかない。

身体の節々が軋む。



ガチャ

ふいにドアの開く音が鳴ったのも束の間、

「!!!!!」
カランカランカラン・・

誰かが何かを落とした音が響いた。


「お嬢様っ!!」
…マリアの声だ

駆け寄ってくる足の音がする

マリアの懐かしい匂い・・
(ん?懐かしい・・?)

少しづつ開いた目から
ぼんやりとマリアの輪郭が見えた

「マ・・」
声が出ない

「あぁ・・神様!!」
マリアの感極まった声が聞こえて




ティアナの
意識は遠くなっていった・・
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