Macaron Marriage
「これは……?」
「プレゼント」
「……開けていい?」

 翔が頷いたので小箱をそっと開けると、中からは水色のマカロンのチャームがついたネックレスが姿を現した。

「これって……」

 あまりの可愛さに胸がときめく。しかもこのアクセサリーが萌音がよくつけているブランドのものだったので、翔の優しさを感じて胸が熱くなった。

「マカロンには『あなたは特別な人』っていう意味があるんだよね? そしてブルーは花嫁を幸せにするカラーって言われてるんだよ」

 彼は何を言おうとしているんだろう……ううん、たぶん私はわかっているけど、きちんと彼の口から聞かないと信じられないのだと思う。

 翔は萌音の手を取り、真っ直ぐに瞳を見つめる。

「俺と結婚してくれますか?」

 萌音の瞳から一筋の涙が溢れた。こんな未来が待っているなんて想像していなかった。好きな人に好きと言ってもらえて、プロポーズまで……。なんて幸せなのかしら……。

 翔の首に手を回し自分からキスをすると、萌音はにっこりと笑顔を向けた。

「はい、私で良ければよろしくお願いします!」

 二人は微笑み合うとどちらからともなくキスをする。お互いの唇を激しく求め合い、何度も舌を絡めていく。

 翔の手が萌音のワンピースのジッパーを下ろして脱がせると、あっという間に下着だけにされてしまう。朝の熱が残っていたのか、火がつくのに時間は必要なかった。

 彼女の下着も取り去ると、翔は萌音を抱き上げベッドの上に丁寧に寝かせる。それから自身も服を脱いで萌音の上に覆いかぶさった。

 キスを繰り返しながら、翔の指が萌音の胸の頂を指で転がしたり摘むたびに、彼女の体が小刻みに震えるのを合わせた肌越しに感じ喜びに浸っていた。

 それから唇を滑らせ舌で胸の頂を舐り、手はゆっくりと萌音の足の間に吸い込まれていく。彼女の中から攻めていくと、艶っぽく腰をくねらせる。

 甘い吐息が漏れるたびに翔自身も気持ちが煽られていく。指の動きを早めたり、彼女の敏感な部分を弄ったりしていくと、萌音が体をビクつかせてぐったりとベッドに沈み込む。

「翔さんってば……激しい……」

 とはいえ翔は萌音の入口に自分のものを当てがうと、ゆっくり中へと侵入していく。そのため萌音は連続でやってきた快楽の波に飲まれながら果てた。
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