Macaron Marriage
「マカロンにはね、"あなたは特別な人"っていう意味があるんだって。ホワイトデーとかで使われるらしいんだけど……私が伝えたいのはね、翔さんが私にとってかけがえのない特別な人だっていうこと。だから……その……翔さんと一つになりたいって思ったの……」

 最後の方は照れてしまって、下を向いてモゴモゴしてしまい、きちんと翔の顔を見ることが出来なかった。

 彼からの言葉がないことを不思議に思って顔を上げてみると、翔は顔を真っ赤にして目を見開いたまま固まっている。

「あのっ……翔さん?」
「ご、ごめん! いや、もうなんていうか、喜びの境地というか、夢なんじゃないかとか……ちょっと訳わかんないこと考えてた」

 こんなに挙動不審な翔さんを見たのって初めてかもしれない。あまりの可愛さに胸がキュンとする。

 萌音は翔の頬に手を添えてから、自らキスをする。

「……夢じゃないよ。だから……その……私の一世一代の告白なんだからね、ちゃんと受け止めるなり返事をくれるなりして欲しいよ……」

 するとマカロンの箱をベッド脇に退け、翔は萌音を強く抱きしめた。

「……いいの?」
「うん……」
「……あっ、でも今日はアレ持ってないから……」

 その言葉にピクっと反応した萌音が、翔の首に腕を回してから彼の耳元で、
「……アレならサイドテーブルの引き出しにあります……」
と囁く。

 萌音を抱きしめたままサイドテーブルの引き出しを開けた翔は、思わず吹き出して笑い出す。

「萌音ってば準備万端じゃない!」
「は、初めてなのにこういうの買うって、すごく恥ずかしかったんだからね……」
「うん……でもありがとう……萌音が俺を求めてくれてるってちゃんとわかった」

 翔は嬉しそうに微笑むと、萌音の顎に指をかけて唇を重ねる。最初は触れるように、それから徐々にお互いを求めるような激しいキスに変化していく。

 舌を絡ませながら、翔の指が萌音のパジャマのボタンを一つずつ外すと、肩からパジャマがスルリと落ちて、萌音の白い柔肌が露わになった。

 それでも翔のキスは一向に止む気配はなく、彼の手が萌音のキャミソールの下へと滑り込み、あっという間にブラジャーと共に取り去ってしまう。

 翔はキスをしながら、萌音の胸の頂を指で撫でたり摘んだりを繰り返すので、萌音の息が徐々に上がっていくのがわかった。

 唇がそっと離れると、頬を染めた萌音の呼吸が荒く乱れていることに気付き、翔は喜びに身を震わせた。

「萌音……初めてだよね?」
「うん……」
「じゃあ今日はゆっくりするから……いい?」

 萌音が頷くのを見てから、翔は今度は胸の頂を口に含むとゆっくり舐っていく。反対の胸は同じように指で攻めていくと、萌音の口から熱い吐息が漏れる。

 左右を入れ替えて胸をじっくり攻め続けると、萌音の体が小刻みに震えた。
< 99 / 130 >

この作品をシェア

pagetop