嫌われ夫は諦めない
翌朝シャスナが目を覚ますと、リディオは背中に胸を当てるような位置にいて、後ろから腕を伸ばし身体をしっかりと握っている。んんっ、と身体を動かした瞬間にリディオの手のひらが動き始めた。
「やだ、起きているなら離れてよ」
「そんな冷たいこと言うなよ。俺は今天国にいるんだ」
「なっ、天国って! 女の人を抱きたいなら、王都に帰ればいっぱいいるんでしょ?」
「シャスナがいいんだ。俺の手に余るほどあるんだぞ。あー、これで挟んで欲しい……」
初めて触れられる感触に頭が沸騰してくる。恥ずかしさと照れくささが混ざり合い、わなわなと微妙な顔をしたシャスナにリディオは顔を近づけようとした。その瞬間にパァアンとリディオの頬を手のひらでうつ音が響き、頬に赤い手形を残すことになった。