西野先輩はかまいたい



「それよりもさ、今日の朝練の時
 西野先輩が浮かれてたぞ。

 昼休みに白石と
 シャーペン交換するって。

 笑顔がウゼーくらいにな」



ひぃあぁぁぁぁ!

それって、本当の話?


昨日、告白っぽいことをされたよ。


でも、未だに信じらない。


西野先輩が

地味でぼっちの私なんかを

好きだなんて。



多分……冗談。


もしくは、思い違い。


最悪、罰ゲームのウソ告白。


真に受けないようにしなくては。




「オマエは、どうしたいんだよ?」


机の下に、うずくまったままの私。



飛んできたハテナに反応して

夏川君を見上げる。

< 19 / 65 >

この作品をシェア

pagetop