西野先輩はかまいたい
「それよりもさ、今日の朝練の時
西野先輩が浮かれてたぞ。
昼休みに白石と
シャーペン交換するって。
笑顔がウゼーくらいにな」
ひぃあぁぁぁぁ!
それって、本当の話?
昨日、告白っぽいことをされたよ。
でも、未だに信じらない。
西野先輩が
地味でぼっちの私なんかを
好きだなんて。
多分……冗談。
もしくは、思い違い。
最悪、罰ゲームのウソ告白。
真に受けないようにしなくては。
「オマエは、どうしたいんだよ?」
机の下に、うずくまったままの私。
飛んできたハテナに反応して
夏川君を見上げる。