西野先輩はかまいたい


後ろから

抱きしめられたままの私。


私の腕に絡む先輩の腕に

ギュッと力が入ったから


私のバクバクな心臓まで

ギューっと締め付けられてしまう。



どうしてもわからないこと。


勇気を出して

私は西野先輩に聞いてみた。



「なんで、私なんですか?」


「えっ?」


「みんな思ってますよ。

 ボッチの地味子じゃ……
 西野先輩に釣り合わないって……」



実は、私が一番思っている。


西野先輩には

もっと自分に自信があって

笑顔がまぶしい

凛とした女性が似合うのにって。

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