西野先輩はかまいたい


「じゃあ私は、一番お気に入りの
 白いシャーペンを先輩に……
 って……」


あれ?


私ってば

カバンをどうしたんだっけ?


花壇のそばでお昼を食べようと思って

教室を出た時は

肩に下げていたはずだけど……



あっ!!



「先輩、ごめんなさい。
 自分のカバンを、花壇のところに
 置いてきちゃいました。
 シャーペンもその中に入っていて……」


「じゃあ今から二人で、花壇に行こうよ」


「今ですか?
 授業、始まっちゃいますよ!」


「俺は明日から学校に来れないから
 高校最後に作りたいんだ。

 大好きな百合ちゃんとの
 甘い想い出をね。

 二人だけの特別な場所で」

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