キスだけでは終われない

翌日、修一がカナと待ち合わせをしている場所に俺も行くことになった。二人が一緒にいるところを見るのは嫌だが、修一が自分の気持ちを伝え終わるまでは待つことになっている。

二人は今近くのカフェでコーヒーを飲みながら話をしている頃か…。

修一からの連絡を待っているが、まだこない。どんな話をしているのか。とにかく待っている時間というのは長く感じられる。

まだかまだかとやきもきしていたら、ようやくスマホが震えた。

二人がカフェの出入口の近くで話しているのが見えた。

「あ、来た来た」と修一が笑顔で声をかけてきた。

「あんまり遅いから、やっぱり気が変わったとか言ってるのかと思ったぞ」

「悪かったな。そんなことにはならないから安心しろよ」

「じゃあ、またな。香苗さんも自分の気持ちに素直になってね」

彼女にも笑顔で話しているということは無事に話しがついたのだろう。

「修一さん。いろいろありがとうございました」

カナが修一に頭をさげる。その後、修一は手を振り爽やかに帰っていった。

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