更生係の憂鬱生活
アンチ軍の人達も、まさか本人がしれっと現れるなんて思いもしないだろうしね。
お陰様で、室内は不穏どころではない空気が出来上がっていた。
お互いから、バチバチ火花が飛び散ってる幻覚すら見える。
「…アンタ等、低能すぎないかな?
俺の手に掛かれば、お前らなんて一瞬で退学にしてやれるよ?」
ふ、と心底嘲った冷笑を浮かべ、清は男達にズシリと圧をかけていく。
おっと、隠蔽工作がもう始まりかけてる!?
ヤバいヤバいヤバい。
「ふざけんなよっ!
てめぇ等のせいで俺のダチが消されたんだ!」
友が“BLAZE”のメンツにヤラれたらしく、瞳を怒りで染めた一人の男。
殴りかかろうと清の方へ駆け出し、その手を大きく振りかざそうとした。