冷酷な獣人王子に身代わりで嫁いだら、番(つがい)として溺愛されました
思わず尋ねたら、カイが「気にするな」と全員の思いを口にした。
ひとまず、ブラッシングを再開することになった。係の者たちも動き出し、場は再び時間が戻る。
「待たせてごめんね、気持ちいい?」
ブラシをかけながら尋ねると、小さな翼を持った神獣が「わふっ」と鳴いた。
「じっとしていられるなんて偉いねぇ。なんていう神獣なんだろう?」
「わんっ」
「……犬、かな?て君を含めてどの子を見ても思っちゃうよね。成体だと、見た目もかなり違っているんだろうなぁ」
翼をぱったぱったさせているので、確実に犬ではない。
でも可愛いので、細かいことは気にしない。ミリアはふかふかな首回りをブラシで撫でて、最後の仕上げをした。もういいよと身体を撫でたら、もふもふの神獣が彼女の顔をぺろぺろと舐め回した。
「あはははっ、人懐っこいなぁ」
ミリアは、笑って神獣の子をもふもふし返した。
そろそろ素の態度が気になったのか、カイたちが声をかけようとした。しかし係の者たちの感動に気付いてぎょっとする。
「うっうっ、舐められても叱りもしないお心の広さ! なんて獣にお優しい!」
「動物好きに、悪い人はいない」
彼らが互いの手を握って、そう結論を出した。
「ええぇ……人の良し悪しの基準、そこでいいんだ」
わけが分からねーなとカイたちは呟いていた。
ひとまず、ブラッシングを再開することになった。係の者たちも動き出し、場は再び時間が戻る。
「待たせてごめんね、気持ちいい?」
ブラシをかけながら尋ねると、小さな翼を持った神獣が「わふっ」と鳴いた。
「じっとしていられるなんて偉いねぇ。なんていう神獣なんだろう?」
「わんっ」
「……犬、かな?て君を含めてどの子を見ても思っちゃうよね。成体だと、見た目もかなり違っているんだろうなぁ」
翼をぱったぱったさせているので、確実に犬ではない。
でも可愛いので、細かいことは気にしない。ミリアはふかふかな首回りをブラシで撫でて、最後の仕上げをした。もういいよと身体を撫でたら、もふもふの神獣が彼女の顔をぺろぺろと舐め回した。
「あはははっ、人懐っこいなぁ」
ミリアは、笑って神獣の子をもふもふし返した。
そろそろ素の態度が気になったのか、カイたちが声をかけようとした。しかし係の者たちの感動に気付いてぎょっとする。
「うっうっ、舐められても叱りもしないお心の広さ! なんて獣にお優しい!」
「動物好きに、悪い人はいない」
彼らが互いの手を握って、そう結論を出した。
「ええぇ……人の良し悪しの基準、そこでいいんだ」
わけが分からねーなとカイたちは呟いていた。