冷酷な獣人王子に身代わりで嫁いだら、番(つがい)として溺愛されました
ちょこんと座ったミリアは、次の騎士を見た。向こうでカイが「意見してやったのに手厳しいなおい!」と言っている。
「さ、次、どうぞ」
「俺? えぇと、一般的には伴侶となった相手への、紳士の礼儀かと」
「貴族の政略結婚って、そんな感じなの?」
「結婚式が初の顔合わせってのも、よくあるからな」
たぶんそうだと思うと、騎士たちが意見を揃えてくる。
だとしても納得できない。
結婚を嫌っているはずのアンドレアが、まるで構ってくるみたいに訪問してきたのだ。対策だったはずの部下たちへの〝ヅラ作戦〟もやめさせた。
(……結婚する気、とか? いやまさか)
ミリアは浮かんだ可能性をすぐ否定する。
身代わりなのに、そうだったらまずい。自分勝手に「そうではないとして」と脇に置いたものの、ふと、さらなる別の不安で表情を曇らせた。
気付いたカイたちが、なんだなんだと彼女の顔に注目する。
「どうしたよ?」
「……あの、さ、ちょっと怖いこと聞いてもいい? もし、もしもだよ? 殿下が、私が第一王女じゃないと感じて調べている、とか……」
するとカイたちが、途端に気が抜けた様子で否定した。
「それはないんじゃね?」
「そうそう、俺ら軍人よ? その動きされたらさすがに分かるって」
「あの人のことだから、そうだとしたら監視を付けたりすると思うけどな」
「さ、次、どうぞ」
「俺? えぇと、一般的には伴侶となった相手への、紳士の礼儀かと」
「貴族の政略結婚って、そんな感じなの?」
「結婚式が初の顔合わせってのも、よくあるからな」
たぶんそうだと思うと、騎士たちが意見を揃えてくる。
だとしても納得できない。
結婚を嫌っているはずのアンドレアが、まるで構ってくるみたいに訪問してきたのだ。対策だったはずの部下たちへの〝ヅラ作戦〟もやめさせた。
(……結婚する気、とか? いやまさか)
ミリアは浮かんだ可能性をすぐ否定する。
身代わりなのに、そうだったらまずい。自分勝手に「そうではないとして」と脇に置いたものの、ふと、さらなる別の不安で表情を曇らせた。
気付いたカイたちが、なんだなんだと彼女の顔に注目する。
「どうしたよ?」
「……あの、さ、ちょっと怖いこと聞いてもいい? もし、もしもだよ? 殿下が、私が第一王女じゃないと感じて調べている、とか……」
するとカイたちが、途端に気が抜けた様子で否定した。
「それはないんじゃね?」
「そうそう、俺ら軍人よ? その動きされたらさすがに分かるって」
「あの人のことだから、そうだとしたら監視を付けたりすると思うけどな」