冷徹上司の過剰な愛
そう言うと、ほっぺにキスを落とし、ベッドから降りた。そんな難波さんの背中を見つめていると、「朝ご飯食べよ?」と笑いかけてくる。



「はぁーい。」



小腹空いてきたし、朝ご飯は大賛成なんだけど……物足りないんだよなぁ〜。あぁぁ!ほんとにワインなんて呑むんじゃなかった!次はちゃんと配分考えて呑もう。


渋々起き上がり、難波さんの後を追うようにリビングに向かった。



「あ、あのん。」


「はい…?」


「明けましておめでとう。今年もよろしくね。」


「あっ、ほんと!こちらこそです!今年もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。」


「今年の"蓮美"には期待していいんだよね?」



っ、そうだ…。確か去年そんなこと言ったんだっけ?うわぁ〜、それって自分で自分の首絞めてるようなもんじゃん…。


余計なこと言うんじゃなかったなぁ。



「どうする?なんかおせちに近いものでも頼む?」


「…はい。」


「ちょっと待ってね。」



あーぁ、新年早々からこんなに甘やかされる生活でいいのかなぁ。


難波さんは結婚も視野に入れてくれてるみたいだし、そろそろわたしも花嫁修行なんてしないとなぁ。
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