冷徹上司の過剰な愛
「…っ!?難波さんのえっち!変態っ!」



布団からはみ出るわたしの上半身は下着のみ。


なんで!?何、これ!??



「昨日自分で脱いだんだよ?僕は一切手出ししてない。」


「そんなわけっ………あ、」


「思い出した?あのんちゃん僕が欲しいって言ってたけど、それは今も?」



目に掛かるわたしの前髪を流しながらそんなことを聞いてくる難波さんは今日も意地悪?みたい。



「っ、難波さん…。」


「あ、それから昨日僕に説教もしたんだよ?すっごく偉そうにね。」


「えっ、……うわぁ、すみませんっ!」



うそうそうそっ?もおっ、最悪ぅ。何やってんの!?わたし!!!


今すぐ自分をぶん殴ってやりたい。



「浬君、って呼んでた。クククッ。」


「っ、……。」



あぁ…もうダメだ。取り返しつかない。もうワインなんて絶対呑まない!!



「…僕が欲しくなったら教えて?それまで僕のことはお預けです。」
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