冷徹上司の過剰な愛
「いい、んですか?」


「…いいんじゃない?そろそろオープンにしてみるのも。」


「っ、……。」


「嫌?」


「嫌じゃないです。だけど…ちょっと怖い気もします。難波さんの相手がわたしって知った人たちの反応が…。」


「そんなの気にしなくていい。僕が選んだんだから、あのんは堂々としてて。それでももし、あのんのことを悪く言う人がいるなら僕が黙らせる。」



…難波さんそこまでわたしのこと……っ。やっぱりわたし、ちゃんと花嫁修行しよう。少しでも難波さんと釣り合う為にも。


難波さんに恥をかかせたくない。


その為にも、まずは料理を頑張ってみようかな。あ、この際だし、料理教室を探してみるのも有りかも。


と早速今年の目標ができた。



「おみくじあるよ。してみる?」



初詣を済ませ、ふと目に止まったおみくじ。


おみくじなんていつぶりだろう?子供の頃、毎年わたしだけ大吉を引けなくて…それ以来しなくなったんだっけ。でも、今なら大吉が引ける気がする!


お金を入れ、1枚だけ掴むとおみくじを引いた。



「……っ、!!大吉ですっ!」
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