冷徹上司の過剰な愛
ダメダメダメ!それだけは絶対にダメ。難波さん以外の人となんて絶対嫌!!その為にもこの状況をどうにかしないと。



「あのっ!……カレー!作ったんです。食べませんか?」


「…は?この状況で随分余裕じゃん。いいね。そっちのほうが俺も燃える。」


「え?や、違うくて…っ、」



なんでそうなる!?なんでぇ???


手首を掴まれると、ソファまで連れて来られた。そのまま勢いよく押し倒され、いよいよ本気でやばい状況。


エプロンはさっき取られてしまい、押し倒された勢いでスカートは乱れ気味。


もうこの状況を見られただけでも終わってしまう。


あんなに難波さんの帰りを待ったのに、今は帰って来ないでとさえ思ってしまう。



「抵抗しないんだ?意外と淫乱?」


「っ、違う!……お願いだから辞めて…?」


「辞めてほしいなら浬と別れて?」


「………。」



難波さんと別れる…?そんなのもう無理なんだよ。こんなに好きなのに、別れるなんて…絶対できない。



「別れないよ。快斗、あのんから離れて。」



っ、難波さん!?


見ると、難波さんが立っていて、その表情はなぜか穏やかだった。


…怒って…ない?…。
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