冷徹上司の過剰な愛
リビングまで行くと、いきなり振り向いた妹さん。



「へぇ。あなたが浬の彼女……。案外お兄ちゃんもシスコンなんだね?」


「っ、……。」


「あ、申し遅れました。わたし、浬の妹の充希です。よろしくね?あのんちゃん。」



難波充希ーーー


彼女はそう言って笑うと、「お腹空いたぁ。」とソファにドカッと座った。


……ップ。なんか意外かも…?難波さんにこんな妹さんがいたなんて。


もちろん妹さんの存在は知っていたけど、想像していた雰囲気とは違うみたい。難波さんや、あの弟さんのようにクールビューティーなのかと勝手に想像してた。



「てかあれ?浬いないの?」


「あ、難波さんは海外出張で留守にしてて。」


「難波さん?浬のことそう呼んでるの?」


「あ、えっと……はい。」


「そうなんだ?難波さん、かぁ。…ね、浬のどこに惚れたの?やっぱり顔?それとも身体?」


「っ、!!………性格、です。」



…充希さんってほんとに難波さんの妹さんなんだよね?これはさすがに性格が違いすぎない??


こんなにすごいことをストレートに聞いてくるなんて…。
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