冷徹上司の過剰な愛
「性格?えぇ〜、厳しくない??本音は顔でしょ?あとやっぱり身体というか、えっちのテクニック!」


「っ、!……。」


「やっぱりそうなんだ!?真っ赤になって可愛い〜!」



と抱きしめられているこの状況を誰か説明してほしい。



「わたしね、あのんちゃんに会いたいって思ってたから嬉しいなぁ♪奇抜な人だったらどうしようって思ってたけど、あのんちゃんふんわりしてて好き!」



…らしい。


弟さんには嫌われた?っぽいけど、妹さんには好かれたようでとりあえず安堵する。



「浬の手料理目当てで来たけど居ないなら仕方ないか。じゃ今日は大人しく帰ります。」



と玄関に向かう背中を追うと、「あ、これ。わたしの連絡先。いつでも連絡してきてね!」と名刺が渡された。


そのまま風のように去って行った妹さんにクスッと笑いが出る。


嵐のような人ってほんとにいるんだ?


ふと貰った名刺に目を落とすと、デザイナーと記載されていた。


ということは、デザインの仕事をされてるんだ…?思えばファッションもお洒落で、ネイルも綺麗に手入れされてたかも。


やっぱりどこか難波さん似の部分がある人だ。



リビングに戻り、ソファに横になると再び睡魔が…。
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