冷徹上司の過剰な愛
「僕の留守中、お利口さんにしてた?」


「もちろんです!」



それは自信を持って言える。というより、仕事が忙しくてそれどころじゃなかったけど。


あ、……



「難波さんも出張お疲れ様でした。疲れてませんか?マッサージとか!………難波、さん?」



いきなり抱きしめられ、完全に思考停止。


この感じ、久しぶり…。やっぱり落ち着くなぁ。



「充電させて。触れられる時に触れておきたい。」



と一層強く抱きしめる難波さんに違和感。


どうしたんだろう?こんな難波さんは珍しい。やっぱり海外出張は疲れるのかな。


なんて呑気なことを考えていると、ゆっくり体を離した難波さんと瞳が絡んだ。



「…あのん、」


「はい…?」



トクン……、


瞳が絡んだ瞬間、体の中で何かが弾けた気がした。



「………僕のこと、どれくらい好きか教えて?」


「え?…、」



っ、そんなこと?なぁーんだ…。もっと他のことを言われるかとヒヤヒヤしちゃった。
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