冷徹上司の過剰な愛
「5数える内に振り向かないならこれは渡さないよ…?5.4…」



え、え、え!?ちょっと急過ぎない!??それもカウントが5とか…せめて10は欲しかった!


「3.2………1…、」


「っ、……!」



慌てて振り向くと、そこには難波さんの笑顔だけが待っていて、渡したい物?という物は特に見当たらない。


これは騙された…?と悔やんでいると、優しく抱きしめられ、一瞬にして難波さんの匂いに包まれた。



「ほんとに僕のことが好き?」


「……好き、です。」


「会社であんなに怒る僕なのに?」


「っ、……それでもです。だけど、会社での難波さんは嫌いです。すっごく怖いので。」


「……地味に傷つくね、それ。」


「でも、会社以外の難波さんのことはすっごく好きで大好きです。」



この気持ちをどうにか伝えたくて、力いっぱい抱きしめ返した。


そんなわたしにほんの少しだけ驚いた難波さんだけど、すぐに抱きしめ返してくれた。
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