冷徹上司の過剰な愛
「……か……かい、り…。」


「全然聞こえない。」



確かに蚊の鳴くような声だったけど、そこは大目に見てほしい。


今のでも精一杯だったんだから。


だけど、今日の難波さんは大目に見てくれないらしい。呼ぶのを待ってる。



「…か、いり…………っ、浬。」


「ん。お利口さん。」



とまるで子供をあやすように頭を撫でる難波さんを見つめていると、唇が寄せられた。


際どい距離で寸止めしたかと思うと、そのまま勢いよく重ねられ、どんどん深くなっていく。


今日のキスはこの前と全然違う。


だって今日のキスは、そこにわたしの気持ちが入ってるから。


だから、もっと……と欲が出てしまう。


その気持ちを察してか、難波さんの指が背中のファスナーに掛かりゆっくり下げられると、そこでキスが止まった。


そして、軽々と抱えられ連れて行かれたのは寝室…ベッドの上。


優しくベッドまで運ばれると、再び唇が重ねられ、と同時に服が脱がされた。
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