冷徹上司の過剰な愛
冷たくそう言い放った難波さんに、胸が張り裂けるように痛んだ。


なんで?いいの?……難波さんには関係ないの?



「浬に承諾貰えたし、早速番号聞いてもいい?」


「……はい。」



ここで断ると変な空気になると思い、渋々番号の交換を行う。


その間も難波さんは何も言わず、ただお酒を呑んでいた。それから話しの流れは難波さんの過去の恋愛話しに…。



「浬は今でも連絡取ってんの?」


「誰と?」


「誰と、って。波瑠だよ、波瑠。浬、べた惚れだっただろ?波瑠もお前にべた惚れだったよな〜。」



っ、……波瑠…?ってあの人?今日会ったあの人のことだよね?



「もう連絡は取ってない。いつの話ししてんだよ。」



そう言ってお酒を呑む難波さんは少し動揺しているように見えた。


…そっか。あの人は難波さんの元カノなんだ。すごく綺麗な人だった。あの人が……っ。


……あぁ、この場に来たこと、今になって後悔だ。そんな話し、聞きたくなかった。
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