冷徹上司の過剰な愛
「どうしてですか?」



そう尋ねると、ワイングラスをゆっくり置き、瞳を絡めてきた。



「浬は年下苦手だから。恋愛対象にはならない、ってずっと言ってた。」


「………。」


「あ、でも今は分からないよ?もしかしたら理想に変化があったかもしれないし。てかあのんちゃんみたいに可愛い子なら年下とか関係なくなるよね。」



…難波さん……言われてみれば、年下苦手そうだもんね。じゃどうしてわたしは…?


どうしてあの日抱いたの…?やっぱり身体目的…?



「浬はさ、波瑠じゃないとダメだと思う。あの2人は運命だと思うんだよね、俺。だって幼馴染だよ?幼馴染と5年も付き合うとか運命しかないじゃんね?」



うわぁ…出たよ。幼馴染というパワーワード。


ダメじゃん…もう勝ち目なんて全くない。



「…あの、難波さんたちが別れた理由って…。」


「あぁ。波瑠の留学が原因だったかな?遠距離は難しいからって2人で話し合ったらしいけど、浬はずっと引きずってたよ。」



そっか。喧嘩別れじゃないんだ。てことは、やっぱり気持ちが戻る可能性は大きいよね。


………終わりだ。わたしは近々振られるんだ…。結婚を前提に、なんて言ってたけど、大好きだった元カノが現れたとなると話しは別だよね。
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