心を溶かす陽だまりのような君へ
変わりたい
25歳の夏……
私は何となく人生を過していた。親は毒親で友達作りも下手で今まで平凡に暮らそうと頑張ってきた。

人生なんて最初から親を見て育って何となく諦めていた。10代から20代前半まで特定の人と付き合わなくて今の人と付き合っているのは告白されたから…。

自分のことを好きになってくれた人と一緒になれば幸せになれるそう思っていたから……

洋介と出会って7年近く経つけど彼に対して恋してなかった訳でもないから平凡で不満もなかった。
むしろ親といた時は生活が困窮してたから今の方が幸せだと思っていた。
でも付き合って7年経って少しずつ少しずつ恋が溶け始めていた。ときめきや青春、懐かしくふとしたい時があったり、周りは早くて二人の子供がいてその空間に急かされる自分と葛藤し始めていた。

気付いたら私達は冷めきっていてお互い浮気公認のような状態であったけど浮気をしていたのはその時は洋介だけだった。

自分も他の相手と……
他の人の元へ逃げたい……

そう思い始めた。ネット配信…
でもみんな気持ちを話すと避けたりする人が多くて
「やっぱり無理なのかな……」
「今の現状から私は逃れられないのかな」

ある日いつものように配信をしていると……
「お邪魔します。」
コメントの名前には❨ハル❩
そして可愛いアイコン。
名前が可愛くててっきり女の子かと思ったけど、話していくうちに
「あれ?女の子じゃないの?」
「違うよ。俺男よ」
「名前可愛いから女の子かと思った」
「よく言われる。」

初めて会った瞬間から、何かを感じてこの人と
繋がりたい話したいと思った。
不思議だった…

それでも最初は何も期待しなかった出会いなんてもう一瞬のことでネットなんてされどネットだと思っていたから。

君が自分のことを話し出す。苦労したんだなって言うのは当たり障りなくとも伝わってきた。

「頑張って来たんだね、今を受け入れて真っ直ぐに歩んでることが素敵でえらいんだよ」

そう伝えると
「ありがとう。そんなこと言ってくれた人初めてだ。本気になっていいなら本気になりたい」

「好きだ。」
「一目惚れした」

と率直にストレートに伝えてきた。

嬉しかったけど、またかと思っていたから…
「ありがとう」
とその時は聞き流していた。

ネットでそういうことを言われるのは日常茶判事でおまりもう期待しなかったのは洋介と出会ったのもネットだったからなのかもしれない。

どうせみんな一緒だとこの時までは思い込んでいた
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