Secret　Investigation
どのぐらいたっただろうか、笹塚から一本の無線が入った。

『姫様、Ｆブロック地下通路に足跡があります。方向的にＣブロックに向かってるように感じます。』

『Ｆブロックの物は笹塚の指揮のもと追跡せよ。Ｃブロックは地下通路にて待機。寺西が指揮をとれ。他ブロック担当の者は抜け道があるかも知れないから地下を重点的に捜索、以上。』

そして、20分後首謀者を逮捕したという無線で全員が安堵の様子を示す。

『皆、お疲れ様。本当によく頑張ったよ。ありがとう。』

私は無線で、参加してくれた全ての警察官に礼を言い、警視総監に報告した。

そして、そのまま私はある人物に電話をかける。

「もしもし、私。
ようやく全て終わったから私の家で待ってて欲しいの。話したいことあるから。」

電話を切ると車の外からノックをしてきたので扉だけ開ける。

「やっと終わったよぉぉおおおお」

寺西くんがぐったりしながら車に乗り込む。

「本当に長かったな」

中道が助手席のドアを開け、煙草を吸いながら言う。

笹塚は、運転席の扉を開けるも、次々と拘束されている構成員が護送車に乗せられている姿を見ていた。
< 47 / 53 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop