幼馴染は、政略妻を愛したくてしょうがない
それから仕事の話を済ませ、退出しようとすると貴晴さんに呼び止められた。
佐原さんは気づいていない後で、私の手には小さなメモが握らされた。
それから彼は私の耳に顔を寄せて囁く。
「敏腕美人秘書の四宮さん、よろしくね」
「なっ…なぜそれを! し、失礼します!」
もう貴晴さんの耳にまで噂が届いているなんて!
しかも、貴晴さんのにやっとした悪い笑み。
ぜったいからかってる。
秘書長という役職のおかげで彼の秘書担当にならなかったことが幸いだわ…。
社長室を背に、手に持っていたメモを見ると、そこには綺麗な文字で“今夜食事に行こう。待ってて”と書かれてあった。
スマホに連絡を入れてくれればいいのに、と思ったところで、下の方に小さく“スマホを家に忘れたから、会社の近くにいてくれると助かる”と。
スマホを忘れるなんて、ちょっと抜けている彼にくすっと笑ってしまった。
秘密のやり取りみたいで、胸がドキドキする。
これから仕事なんだからと気合を入れて背筋を伸ばし、メモは無くさないよう手帳に挟んでおいた。
佐原さんは気づいていない後で、私の手には小さなメモが握らされた。
それから彼は私の耳に顔を寄せて囁く。
「敏腕美人秘書の四宮さん、よろしくね」
「なっ…なぜそれを! し、失礼します!」
もう貴晴さんの耳にまで噂が届いているなんて!
しかも、貴晴さんのにやっとした悪い笑み。
ぜったいからかってる。
秘書長という役職のおかげで彼の秘書担当にならなかったことが幸いだわ…。
社長室を背に、手に持っていたメモを見ると、そこには綺麗な文字で“今夜食事に行こう。待ってて”と書かれてあった。
スマホに連絡を入れてくれればいいのに、と思ったところで、下の方に小さく“スマホを家に忘れたから、会社の近くにいてくれると助かる”と。
スマホを忘れるなんて、ちょっと抜けている彼にくすっと笑ってしまった。
秘密のやり取りみたいで、胸がドキドキする。
これから仕事なんだからと気合を入れて背筋を伸ばし、メモは無くさないよう手帳に挟んでおいた。