幼馴染は、政略妻を愛したくてしょうがない
もともとは父親どうしが旧友で、家族ぐるみの付き合いがあった四宮家と西園寺家。
家も徒歩5分と近く、時折西園寺家を訪ねては晴臣さんや彼らのお母様とお茶をすることもあった。
晴臣さんは、いつもの普通の会話の中で、自然にそう言った。
私が貴晴さんを好きだというのは彼は知らないし、晴臣さんに悪気は全くない。
それに、貴晴さんに好きな人がいたって何もおかしくはないのだ。
1度、高校1年くらいのとき、『好きな人いるの?』と聞いたことがあった。
好きな人の好きな人を知るのは怖かったけれど、気になってしまうもの。
『んー、そうだな。すごく大切な人がいる』
結局、貴晴さんは詳しく教えてくれなかったけれど。
もしかしたら私かもしれない、なんて淡くて儚い期待は、呆気なく散った。
そして、『兄の勘だけど〜。あれは相当惚れ込んでるな』となぜか自慢げに話す晴臣さんの言葉は、私に失恋という決定的な2文字を突きつけた。
家も徒歩5分と近く、時折西園寺家を訪ねては晴臣さんや彼らのお母様とお茶をすることもあった。
晴臣さんは、いつもの普通の会話の中で、自然にそう言った。
私が貴晴さんを好きだというのは彼は知らないし、晴臣さんに悪気は全くない。
それに、貴晴さんに好きな人がいたって何もおかしくはないのだ。
1度、高校1年くらいのとき、『好きな人いるの?』と聞いたことがあった。
好きな人の好きな人を知るのは怖かったけれど、気になってしまうもの。
『んー、そうだな。すごく大切な人がいる』
結局、貴晴さんは詳しく教えてくれなかったけれど。
もしかしたら私かもしれない、なんて淡くて儚い期待は、呆気なく散った。
そして、『兄の勘だけど〜。あれは相当惚れ込んでるな』となぜか自慢げに話す晴臣さんの言葉は、私に失恋という決定的な2文字を突きつけた。