幼馴染は、政略妻を愛したくてしょうがない
「あ〜! 貴晴さーん、ただいまぁ」
「一椛? ……酔っているのか」
モニター越しでもわかる。頬を赤く染め、上機嫌な笑顔を湛える彼女は、完全に酔っ払っている。
鍵を開けて入ってこいというには心配で、エントランスまで降りた。
「一椛! どうしたんだ、そんなに飲むなんて珍しいじゃないか」
「えへぇ」
なんだその照れたようなふやけた笑いは。何も照れるようなことは言っていない。酔っぱらいの扱いは難しいな。しかもこいつは酔わせちゃいけないタイプではないか。
よくここまで自分で帰ってきたものだ。本当に。
と思ったら、横から怒ったような声が聞こえた。
「ちょっと、さっきから私のこと無視しないでちょうだいよ」
「アン! おまえも一緒だったのか」
彼女はあからさまにバツの悪そうな顔をする。
「うっ… そうよ。私から誘ったの。そしたらあなたの奥さん、飲むわ飲むわ…大変だったんだから!」
「そんなに見境なく飲むようなやつじゃないんだけどな」
アンにじとっとした視線を向けた。
昼間、佐原と話したことを思い出す。
当たりだな。一椛の元気のなさの原因は、間違いなくこいつだ。
「一椛? ……酔っているのか」
モニター越しでもわかる。頬を赤く染め、上機嫌な笑顔を湛える彼女は、完全に酔っ払っている。
鍵を開けて入ってこいというには心配で、エントランスまで降りた。
「一椛! どうしたんだ、そんなに飲むなんて珍しいじゃないか」
「えへぇ」
なんだその照れたようなふやけた笑いは。何も照れるようなことは言っていない。酔っぱらいの扱いは難しいな。しかもこいつは酔わせちゃいけないタイプではないか。
よくここまで自分で帰ってきたものだ。本当に。
と思ったら、横から怒ったような声が聞こえた。
「ちょっと、さっきから私のこと無視しないでちょうだいよ」
「アン! おまえも一緒だったのか」
彼女はあからさまにバツの悪そうな顔をする。
「うっ… そうよ。私から誘ったの。そしたらあなたの奥さん、飲むわ飲むわ…大変だったんだから!」
「そんなに見境なく飲むようなやつじゃないんだけどな」
アンにじとっとした視線を向けた。
昼間、佐原と話したことを思い出す。
当たりだな。一椛の元気のなさの原因は、間違いなくこいつだ。