丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
凱吾「鈴嶺…」

鈴嶺「紀信くん、私に“彼女”って紹介してくれた時、悲しそうだった。
理亜さんも、紀信くんを利用しただけ。
紀信くんと理亜さんが、例え“愛し合ってなくても”お互いに“幸せなら”私は、何も言わない。
言う権利なんてないと思うから。
でも私にとって紀信くんは、大切なお友達なの!
辛そうなのに、放っておけない!!」

凱吾「鈴嶺…」

鈴嶺「紀信くん」

紀信「え?」

鈴嶺「私ね。
お薬飲んでるんだよ?
妊娠しないためのお薬」

紀信「え?」

鈴嶺「私は生まれた時から、パパやママ、佐木に守られて生きてきた。
一人で外出したことなくて、特に何かが優れてるわけでもない。
凱くんと結婚しても、佐木が傍についてくれないとお外に出られない。
そんな私が“子どもを育てられると思う?”」

紀信「それは…」

鈴嶺「“そうゆうことだよ”」

紀信「………」

鈴嶺「セックスは、未来に幸せを繋ぐための神聖な行為。
だから、赤ちゃんのことを“愛の結晶”って言うんだよ?
私には、まだ幸せを繋ぐ資格がない。
そんな無責任なことはしたくない。
紀信くん。
ちゃんと、目の前のことをしっかり考えて?
紀信くんは、私なんかよりとっても賢いんだから!」

紀信「そう…だよね…
ごめんね……」

そこに、佐木が入ってくる。
佐木「お嬢様、お料理が……
ん?どう…されました?」

すると鈴嶺が、パッと笑顔になる。

鈴嶺「佐木、ありがとう!
ここにおいて?」

佐木「はい。
あ、紀信様。
おめで――――――」

鈴嶺「あーーー!
佐木!」

佐木「はい?」

鈴嶺「私の勘違いだったの!」

佐木「え?そうなんですか?」

鈴嶺「うん!
また、世間知らずなことしちゃった!(笑)
でも、このお料理は食べるから!」

佐木「さようですか?
では、セッティングを……」

鈴嶺「うん!
ほら、凱くん、宗くん、杏ちゃんも!
お手伝いして?
紀信くんと理亜さんの“これからのための”お祝いなんだから!
二人は、ゆっくりしててね! 」

凱吾「鈴嶺…」
宗匠「さすがだな(笑)」
杏樹「やっぱ、敵わないわ(笑)」

紀信「そうだね(笑)」

佐木と料理のセッティングをする鈴嶺を、凱吾達が感心したように見つめていた。

そして紀信と理亜は、セフレ関係を解消した。


< 151 / 151 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:22

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

それでも僕は、君を愛す

総文字数/4,079

恋愛(実話)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「おはようございます、お兄さん」 「おはよ、茉莉母。ご飯出来てるよ」 「はい」 「茉莉母、今日はリビングと寝室を掃除を頼んでいい? 掃除の道具は、纏めて置いておくから」 「はい。わかりました」 注:この二人、正真正銘の夫婦である。 ━━━夫婦の形は、人それぞれ━━━ 迫下 湊登 (さこした みなと) × 迫下 茉莉母 (さこした まりも) この物語は、湊登目線です。 そしてこの物語は“事実に基づいた”フィクションです。 不快な点があるかもしれません。 しかし、今の世の中…DVや虐待が沢山起こっています。テレビやネットを見る度に心が痛みます。 だから、こんな夫婦もいるということを伝えたい。 良ければ読んでいただけると嬉しいです。
色づいて、濁り、落ちていく

総文字数/33,820

恋愛(キケン・ダーク)52ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
鷹巣組・若頭、鷹巣 氷河。 ━━━━30歳で初めて“恋”を知る━━━━ 今まで組の中で“感情”を押し殺し、残酷に生きてきた氷河。 愛し方がわからない。 ねぇ…胸が痛いんだけど、これ何? 僕は、病気なの? え?今、僕の事…拒んだよね? 僕の事大好きなのに、拒む理由がわからない。 ねぇ、また胸が痛い。 でもね、いつものドキドキと違うんだ。これは何なの? とにかく、アイツを殺したい… え?たまには一人になりたい? は?こんなに愛し合っててて、離れたいとかあるの? 僕達、恋人だよね? だったら、どこまでも一緒に堕ちるのが普通だよね? “感情”って、ほんっとややこしいね…… “感情”に関しては、純粋な幼児のような氷河。 感情を知らなかった氷河の心に情が宿り、 綺麗な色がつく。 様々な想いが日に日に氷河の心を濁らせ、 ━━━次第に真っ黒に染まった━━━ 氷河の“初恋”は、あまりにも残酷だ。 鷹巣 氷河(たかす ひょうが) × 内名 美冬(うちな みふゆ) この物語は、大人の恋愛物語です。 それを踏まえた上でお願いします。 ※ 表紙画像は、フリー素材です!
姫と僕〜僕達は盲目的に想い合う〜

総文字数/35,558

恋愛(純愛)37ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
  “盲目的に想い合う” 僕と彼女の物語 物腰が柔らかい青年。 それなりに整った容姿をしているが、 秋穂が超絶美人なので、あまり目立たない。 まさにスパダリな典型的な良い男。 秋穂を溺愛し、愛でることが生きがい。 比嘉 嵐人 (ひが らんと) ✕ 裕福な家庭で育った、箱入り娘。 超絶美人で、誰もが一目で見惚れる程。 しかし、人見知りで寂しがり屋。 更に、人嫌いのコミュ障。 嵐人に依存していて、嵐人がいないと生きていけない。 飛河 秋穂 (ひゅうが あきほ) この物語は、フィクションで作者の妄想物語です。 不快な点があるかもですが、良ければ読んでいただけると嬉しいです。 この物語は、大人の恋愛物語です。 それを踏まえた上でお願いします。 (作品に出てくる名前等は、実際に存在しません。 作者のネーミングセンスは大目に見てください。笑) ※ 表紙画像は、フリー素材です!

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop