丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
凱吾「鈴嶺…」

鈴嶺「紀信くん、私に“彼女”って紹介してくれた時、悲しそうだった。
理亜さんも、紀信くんを利用しただけ。
紀信くんと理亜さんが、例え“愛し合ってなくても”お互いに“幸せなら”私は、何も言わない。
言う権利なんてないと思うから。
でも私にとって紀信くんは、大切なお友達なの!
辛そうなのに、放っておけない!!」

凱吾「鈴嶺…」

鈴嶺「紀信くん」

紀信「え?」

鈴嶺「私ね。
お薬飲んでるんだよ?
妊娠しないためのお薬」

紀信「え?」

鈴嶺「私は生まれた時から、パパやママ、佐木に守られて生きてきた。
一人で外出したことなくて、特に何かが優れてるわけでもない。
凱くんと結婚しても、佐木が傍についてくれないとお外に出られない。
そんな私が“子どもを育てられると思う?”」

紀信「それは…」

鈴嶺「“そうゆうことだよ”」

紀信「………」

鈴嶺「セックスは、未来に幸せを繋ぐための神聖な行為。
だから、赤ちゃんのことを“愛の結晶”って言うんだよ?
私には、まだ幸せを繋ぐ資格がない。
そんな無責任なことはしたくない。
紀信くん。
ちゃんと、目の前のことをしっかり考えて?
紀信くんは、私なんかよりとっても賢いんだから!」

紀信「そう…だよね…
ごめんね……」

そこに、佐木が入ってくる。
佐木「お嬢様、お料理が……
ん?どう…されました?」

すると鈴嶺が、パッと笑顔になる。

鈴嶺「佐木、ありがとう!
ここに置いて?」

佐木「はい。
あ、紀信様。
おめで――――――」

鈴嶺「あーーー!
佐木!」

佐木「はい?」

鈴嶺「私の勘違いだったの!」

佐木「え?そうなんですか?」

鈴嶺「うん!
また、世間知らずなことしちゃった!(笑)
でも、このお料理は食べるから!」

佐木「さようですか?
では、セッティングを……」

鈴嶺「うん!
ほら、凱くん、宗くん、杏ちゃんも!
お手伝いして?
紀信くんと理亜さんの“これからのための”お祝いなんだから!
二人は、ゆっくりしててね! 」

凱吾「鈴嶺…」
宗匠「さすがだな(笑)」
杏樹「やっぱ、敵わないわ(笑)」

紀信「そうだね(笑)」

佐木と料理のセッティングをする鈴嶺を、凱吾達が感心したように見つめていた。

そして紀信と理亜は、セフレ関係を解消した。


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