丘の上の大きな桜の木の下で、また会おう~After Story~
理亜「吉平の…子、なの?」

紀信「え……」
宗匠「吉平の?」

紀信「え?どうゆうこと?
喧嘩してるって……」

理亜「………それ、嘘なの。
半年前、吉平が彼女と結婚するって言い出して、私……想いを伝えたの。
吹っ切るために……
その時に、一度だけって約束で抱いてもらった」

紀信「え?じゃあ……」

理亜「うん…その時しか考えられない。
でも、その後逆に辛くなって、苦しくなって……
だから私、紀信を利用したの」

紀信「………」

杏樹「てか、どうゆうことなの?
理亜さんは、紀信の何なの?」

理亜「私と紀信は……
セフレです……」

杏樹「あー、そうゆうことか…」

鈴嶺「セフレ?って、何?」
鈴嶺が凱吾に問いかけるように、見上げる。

凱吾「セックスフレンド。
要は、セックスするためだけの友達」

鈴嶺「………え……
紀信くん、どうして……?」

紀信「鈴嶺への想いを、どうしても断ち切れな――――――」

パシン…!!!!

紀信の言葉を遮るように、鈴嶺は紀信の頬を平手打ちしていた。

凱吾、宗匠、杏樹も目を見開いている。

紀信が手を頬に当て、目を見開いて鈴嶺を見る。
鈴嶺は、目に涙を溜めて紀信を鋭く見ていた。

鈴嶺「こんなの…おかしい……」

紀信「鈴嶺…」

鈴嶺「理亜さんもです!」

理亜「………」

鈴嶺「理亜さん。
お腹の子は、どうするつもりなんですか?」

理亜「え?」

鈴嶺「お一人で育てるの?
それとも、まさか…殺すの?」

理亜「それは……
私一人じゃ……育てられないし…

鈴嶺「どうして神聖な行為を、慰めに使うの?
どうして、そんな身勝手なの?
こんなの、おかしい!!!」

凱吾「鈴嶺、落ち着いて?」

鈴嶺「凱くんは、おかしいと思わないの!!?」

凱吾「うーん…
紀信や理亜さんの肩持つつもりないけど…
想いが届かない苦しさを、慰め合ってるわけでしょ?
二人が良いなら、僕は良いと思うよ?
それを言うなら、杏樹だってそうでしょ?」

鈴嶺「でも!!
紀信くんも、理亜さんも幸せじゃないでしょ!!
杏ちゃんも、とっても辛いだろうけど……
“それが”幸せだから!
杏ちゃんは“これが幸せ”だって、はっきり私に言った。
だから私は、受け入れたの。
そうじゃなかったら、私が別れさせるよ!!」


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