年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


「そんなの嘘です!だって私は父から、出資してもらうには条件があるって……」
「キミの父が早とちりしたんだろう。俺が縁談の申し込みをするタイミングも悪かった。でも、俺は条件なんて付けたつもりはない。ただ純粋にキミと関係を築いていきたいと思ってた」

「そんな……それじゃあ私はずっと勘違いして……?」

父の会社だって離婚したタイミングで援助資金が打ち切られるはずだった。
それをしなかったのは、元々結婚に会社は関係無かったからで、しかも園城さん自ら私に縁談を申し込んでいたなんて……。

ずっと愛のない結婚だと思っていたのに、本当はそうじゃなくて、園城さんの愛に私が気づいていなかっただけだということ?

「意味、分からないです……」

私の顔は真っ赤になっていた。どんな顔していいのか分からなくて恥ずかしくてたまらない。

「なら、もう一度言う」

園城さんは私の顎をそっと掴み、目が合うように持ち上げる。

強い視線をぶつけてくる彼と目が合った瞬間──。

「俺は最初から今でもずっとキミを愛してる」

甘く囁いた。


「……っ、」

彼からの言葉に全身が火照ったように熱くなり、鼓動がうるさいほどドキドキと鳴っている。

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