年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
それから朋絵と電話を切った後、朝日くんにも連絡を入れた。
丁寧に今までの感謝と、状況を話して謝罪することにした。
不誠実だって思われる覚悟も出来ていたけれど、朝日くんは優しいメッセージを返してくれた。
【全部話してくれてありがとう!沙織ちゃんとの時間が楽しかったから残念だったけど、脈ないのかなとも思うことがあってしっかり伝えてくれて良かった!また普通に朋絵も含めて飲みに行こうね】
朝日くんが優しい人で良かった。
朋絵にも感謝しながら私は引っ越しの準備を始めた。
土曜日になり、園城さんが私の家まで車でやってきた。
ピンポンと家のベルが鳴り、ドアを開けると彼はすぐさま私に抱きついてきた。
「え、園城さん……人目もありますから」
パタンとドアを閉めると、声を弾ませて言う。
「やっと会えた」
たかだか6日といえばそうなのだが、私も同じ気持ちになった。
園城さんの背中に手を回して受け入れる。抱きしめられ、彼の香りを感じると心が満たされていく感覚になる。
「少し休まれますか?」
「いやいい、すぐにでもキミを連れて帰りたい」