年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
もちろん全てが上手くいくとは思っていないけど、まるで初めて同棲するみたいに浮かれていた。
車が家の前につくと園城さんが荷物を運んでくれた。
私が来ても大丈夫なように玄関周りやリビングをキレイにしてくれていたらしく、この間よりも物が無く整えられていた。
私の荷物は前使っていた自分の部屋に運んでいく。
「ここは変わらず沙織が好きに使ってくれ」
「はい」
そう返事をしたものの、私の部屋にはセミダブルのベッドも用意されていた。
私が出て行った時からほとんど変わっていないので、そのままそこにあるのだろう。
前は一緒に寝ることなんて一度も無かったけど、今回も寝るときは別になるんだろうか。
不安気にベッドを見つめていると彼が言う。
「ベッドは好きにしてもらって構わない。寝れなければ自室で……」
「じゃあそうします」
頬を子どものようにぷくっと膨らませて園城さんに背中を向ける。
すると彼は焦ったように後ろから私を包み込んできた。