年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


「私……参加します」

「いいんだ、無理をする必要はない。伝えなくていいことを伝えてしまった」

私は彼の言葉に首を振った。

「園城さんが変わるって言ってくれたように、私だって変わりたいんです。ずっと気持ちが言えなかった……我慢するのが普通の形なんだと思ってました。でもそれで園城さんとも上手くコミュニケーションが取れずこんな形になってしまったんです。今度はもう同じにしたくない」

私の強い決意にも園城さんは戸惑ったように「でも……」と口を挟んだ。

「側にいてくれるんですよね?園城さんが」
「ああ、それはそうだ」
「それなら大丈夫です」

しっかりと伝えた言葉に園城さんはしぶしぶ頷いてくれた。

「気が変わったら遠慮なく言ってほしい。もうキミに無理はさせない」

彼は私の髪をさらりと撫でた。
大事にしてくれているんだって伝わってくる。

この人の側にいたら、もう大丈夫なんだって思えるから。

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