年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


少し休憩をして夕方頃、外にご飯を食べに行くがてらショッピングモールに出掛けることになった。

「これから必要になる家具を買いに行こう」なんて園城さんは言っていたけれど、家具はもともとあるし、食器や家電も持ち出していないので前いた時のままで十分事足りる。
園城さんは何が欲しいんだろう?

家から少し離れた大型ショッピングモールは車で30分ほどで到着した。
車を降りると園城さんがそっと手を差し出してくる。

私は疑問を持ちながら彼の顔を見る。

「手を繋いでくれないのか?」
「手……!?」

まさか園城さんからそんな言葉が出て来るとは思いもしなかった。
家では甘えてくることは多くなったけれど、こんな人がたくさんいるところで手を繋ぐなんて……。

「園城さんは恥ずかしくないんですか?」

私が問いかけると彼は自信満々に答えた。

「これはデートだからな」

デート……。
私たちは夫婦だけど、今からすることはデートなんだ。

今までずっと寂しい思いをしてきた。今は園城さんからの言葉に愛が感じられて嬉しい。

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