年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


そして、退院の日。
その日、時間は慌ただしく過ぎていった。

荷物の準備をして、これからの生活のカウンセリングを受けると退院することを許可された。

担当の看護師さんが見送りをしてくれる。
病室に花を置いてくれた人の事を尋ねたけれど、看護師さんではないという。

担当の看護師さんも昨日はいなかったので、分からないみたいだ。

誰が置いてくれたのか、分からず仕舞いだったけど、素敵だったので持って帰ることにした。

「お世話になりました」

深く頭を下げて、私はタクシーで自宅まで帰った。


家に着くと、玄関に花瓶を置いて、そこに花を飾った。

大きなひまわりが凛と咲いていて、部屋が華やかになりそうだ。
足の調子も順調で痛みが日を立つごとに無くなっていく。これならすぐに仕事が出来そうだ。

今日はスーパーに買い物にでも行って、何か作ろう。その前に口座からお金をおろさないと。

家の最寄駅にある銀行に行き、お金を下ろす。入院費用もかさむから今月はかなり厳しいかも。なんて思いながら口座の残高を確認していると、驚きすぎて声が出た。


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