年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
入院から3日目。
よく晴れていたため、私は朝から松葉杖を使って外に出ていた。
「気持ちいい……」
10月後半の秋の心地よい風が頬にあたって清々しい気持ちになる。
入院生活は今日で終わりだ。
明日には帰れるんだと思うと、気持ちが楽になった。
早く自分の家で一人で暮らしたい。
私の一歩はこれから。
今度は何にも縛られず、自由に生きるんだ。
15分ほど外の空気を吸うと、肌寒くなってきて私は病室へと戻った。
「あれ……」
病室のドアを開けると、一番に目に飛び込んできた花瓶。そこには花が差してあった。
こんなの病室を出るまでは無かったはずだけど……。
短時間のうちに誰か来たんだろうか。とは言っても誰も私が入院していることは知らない。
「キレイ……」
ピンクと白の薔薇の花に真ん中には大きなひまわりの花がある。どれも私の好きな花だ。
一人だったから、看護師さんが気を遣って飾ってくれたのかな?
「いい香り」
真っ白な病室に明るい色の花があるだけで気が晴れる。
時間がある時に看護師さんに聞いてみよう。