年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
大学時代、ほぼ毎日のように一緒にいた朋絵には言わないと。
「あの、ちょっと話したいことがありまして」
「なになに〜!新婚だから邪魔しちゃ悪いと思って連絡控えてたんだけど、久しぶりに仕事終わりに食事でもしようよ」
「うん、そうしよう!」
朋絵とは二日後の夜、会社終わりに会って話をすることにした。
朋絵に言ったらきっとビックリしてひっくり返るだろうな……。
二日後。
仕事は少しトラブルがあったものの、なんとか約束の時間に間に合うように終わらせられた。今日は金曜日の夜なのでめいいっぱい飲んでも大丈夫だ。
「お疲れ様~!」
店の前で待ち合わせをして、焼き鳥が美味しい大衆居酒屋に入った。
「ごめんね、御曹司のお嬢さんを居酒屋に連れてきて。ここ美味しいからさ」
私が離婚したなんて思ってもいない朋絵はさっそく新婚イジりをしてくるが、チクチクと心に刺さる。
早く言わないと。
先にビールを二つ。串焼きを数本、すぐに出てくるおつまみをいくつか頼むと私たちはゆっくり飲み出した。
大学の時はよくこういうところで2人で飲んだものだ。
「こうやって飲むの本当久しぶりだよね〜やっぱり沙織といると落ちつくわ」
朋絵は社会人になってから出来た彼氏がいる。交際ももう3年目でもうすぐ結婚するかもなんて幸せそうに言っていた。