年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~


「このドレス……初めてみる」

てっきりお義母さんがプロデュースしたドレスだと思っていたけれど、違うブランドだった。

「Miles mode(マイルス・モート)のドレス……」

園城さんとの結婚が決まり、2人で暮らすための家具などを買い物に行った時、ガラス越しに展示されていたMiles modeのドレスの綺麗さに思わず足を止めた。

コンセプトは"今までの自分を変える"
控えめで淡い色のデザインなのに、見る人が足を止めるような華やかさがあるドレス。

これを着て園城さんの隣を歩けたら、自信のない私を包み隠してくれるような気がした。

でも到底私なんかが出せる金額ではなかったし、お義母さんの姿を思い出し我に返った。私はお義母さんのドレスを着るように言われている。買えたとしても着ることは出来ないんだと。

私に自由はない。

その時私は、ぐっと感情を押し殺しその場を通り過ぎた。

「キレイ……」

いつ見ても心がトキメク。どうしてこれを買ってくれたんだろう。手にとって眺めると、今すぐにでも着たい気持ちになった。

私がこれを着たらどんな風に変わるんだろう。

メイクと髪のセットを先に済ませ、衣装さんが来るのを待つ。

「ではお着替えしていきましょうか」

衣装さんは、メイクさんと入れ替わりで、すぐにやってきた。

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