年の差契約婚~お別れするはずが、冷徹御曹司の愛が溢れて離してくれません~
それから数日後。
園城さんは、日にちと時間、そして会場の詳細を記したURLをメッセージで送ってくれた。ドレスなどは当然持っていないので、園城さんが持ってきたものを着る事になっている。
当日はヘアメイクさんが会場にいるらしく手配してくれるらしい。
私に皺寄せが行かないよう、園城さんはタクシーの手配から何まで完璧に計画を立ててくれた。
本当に身一つで言われた通り動けば、全ての準備が整うような計画だった。
園城さんの配慮が伝わってくる。
それほど私を連れ出すことに後ろめたい気持ちがあるのだろう。
緊張はする。
でも頑張りすぎなくていい。
私は自分にそう言い聞かせた。
そして日曜日がやってきた。
有名なホテル『レイジュ』に私は一足先に向かった。婚約パーティーのため、このホテルは1日貸切りになっている。
「お名前をお伺いします」
受付に行くと名前を聞かれる。
「え、園城沙織です」
久しく言っていなかった名前に、変に緊張してしまった。私たちがもう夫婦ではないことを誰も気づくわけないのに、気づかれないようにって平然を装った。
名前を伝えるとすぐに衣装ルームを案内してくれた。
私専用の衣装ルーム。入ると目の前にもうすでに着るドレスがハンガーにかけられ置いてあった。