クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
『もっと早く渡しておけば、今日不安にさせる事もなかった。すまない』

『ううん、気にしないで。試しにボタンを押してみてもいい?』

 そんなやり取りを経て、ブレスレットは私の手首に納まっている。ボタンにもなっている丸い宝石のチャームがきらりと輝いていた。

 正直に言うと、GPSが必要になるような万が一の出来事とはなんなのか、少し怖い気持ちがないでもない。

 それに、ボタンで切り替えができるらしいといっても、自分の居場所が筒抜けになるのはどうにも居心地の悪さがあった。

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