クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 少しだけ小声で、でもちゃんと私に届くようはっきりと言った透哉さんは、私の返答を待たずに今度こそ寝室へ消えていった。

 ……これ、期待してもいいよね? というより、期待するなと言うほうが無理では?

 キスをされてうれしかったと伝えた時のように、自分の気持ちを見せれば見せるほど透哉さんは応えてくれる。

 今だって私が昼食に誘ったから、自分も望んでいると気持ちを明かしてくれたのだと思っているけれど。

「……好き」

 寝室には絶対に届かない小さな声で、透哉さんへの想いを告げる。

 もしも私がこの言葉を彼に伝えたら、昼食に誘った時のように応えてくれるだろうか?

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