クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 私を水中から引っ張り上げた時にも感じた彼の力強さと、ほどよく筋肉がついた腕の逞しさに、自然と全身が熱くなった。

「身体を温めたほうがいい」

「だからって……」

 彼はプールのそばにあるジャグジーへ私を運ぶと、一緒に温かなお湯の中に入った。

 ぶくぶくと泡立つお湯は気持ちいいけれど、私の恥ずかしさを完全に消し去るほどではない。

「透哉さん……」

「そのままじっとしていろ」

 そう言うと、透哉さんはなんの前触れもなく私のふくらはぎに触れた。

「な、なにして……」

「どっちの脚だ?」

 聞き返しかけて、攣ったのはどちらかを聞いているのだと気付く。

「右脚です……」

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