クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 毛布を蹴っているのを見て苦笑し、身体が冷えないようかけ直してやる。

「……かわいいな」

 七海のそばに座って髪を撫でていると、つい本音がこぼれ出た。

「早く俺のものになってくれ」

 先ほどはあんなに遠慮なく触れられたのに、今は額にキスをするだけで心臓が弾けそうだ。



 俺が山吹七海を知ったのはもうずいぶんと前になる。

 以前から従兄弟の孝志の経営するMETACOLORに相談役として足を運んでいた俺は、あいつが何度も名前を口にするせいで、彼女の存在を認識した。

『うちの山吹はなかなか優秀な人材でな。お前も会社のホームページを作る時は彼女を指名するといい』

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