クールな御曹司との契約結婚は、初夜から愛と熱情に満ち溢れていました
 会社を経営していく上で、甘い態度は必要ない。特に俺はコンサルタントという仕事もあって、取引先の企業に人員の削減や事業の撤退など、残酷に思われる決断を提案する事も少なくなかった。

 そのせいで会社の人間や、俺の仕事振りを知る者には冷徹で恐ろしいと思われているようだが、仕事柄憎まれ役に回るほうが取引先もやりやすいだろうと判断して、特に訂正はしていない。

 だからだろうか。彼女がやけに眩しく、温かい人に映ったのは。

 その後は彼女のはにかんだ笑顔を胸に残したまま、結局約束の時間より少し遅れて孝志のもとへ向かった。

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