激情を秘めたエリート外交官は、最愛妻を啼かせたい~契約結婚なのに溺愛で満たされました~
「大切な妻が住むんだから、治安のいい北西地区でセキュリティがしっかりしているのはもちろん、日当たりや間取りも妥協できないって、かなり時間をかけて探していたんですよ」

 忙しい仕事の合間に、時間を割いて家を探してくれたんだ。
『アメリカへは身ひとつでくればいい』と言う言葉を冗談だと思っていたけれど、彼は私が快適に暮らせるように本当に気を使ってくれたんだと知り、うれしくなる。

「最短ルートで出世街道を突き進む超エリートの瀬名さんが急に結婚したことにも驚いたし、奥様のためにとことんこだわって家を探す姿を見て、大使館職員がみんなざわついていたんですよ」
「ざわつく?」
「瀬名さんって超ストイックじゃないですか。他人に厳しいけどその百倍自分にも厳しい、一分の隙もないタイプ」
「そうですか?」

 たしかに亮一さんは有能でストイックだと思うけど、厳しいイメージはない。

「この前なんて、現地採用のセクシーな女性スタッフに谷間むき出しで色目を使われたのに、瀬名さんは表情を一ミリも変えずに『好きでもない女に優しくしてやるほど暇じゃない。仕事をする気がないなら帰ってくれ』って言い放ったんですよ」
< 149 / 231 >

この作品をシェア

pagetop