激情を秘めたエリート外交官は、最愛妻を啼かせたい~契約結婚なのに溺愛で満たされました~
 これは私たちが夫婦だという証だと思うと、なんだかドキドキしてしまう。

「亮一さんの指輪には石はついてないんですか?」

 私がたずねると、彼は指輪をはずして見せてくれた。
 内側にひと粒、綺麗な青いサファイアが埋め込まれている。

「わ、素敵……」

 隠れた場所にサファイアが埋め込まれているなんて。
 こっそり通じ合っているみたいでうれしい。

「部屋は見て回ったか?」
「いえ、さっき到着したばかりなんです。見てきてもいいですか?」
「もちろん」

 わくわくしながら部屋の中を見て回る。

 リビングダイニングは広く、最新設備がそろったキッチンはアイランド型。
 冷蔵庫もオーブンもつくり付けで、無駄がなくすっきりしていた。

 バスルームは広々としていて、シャワーだけではなく深いバスタブもある。

「すごい。ちゃんとお風呂に浸かれますね」

 よろこんでいると、「バスタブは大きいから、ふたりで入れるな」と言われ言葉につまった。

 ちらりと亮一さんの顔を見ると、彼は目もとを緩めて微笑む。
 そうやってからかわないでほしい。

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